排気量計算ツール

この「排気量計算ツール」は、エンジンのボア径・ストローク長・気筒数から排気量(cc)を瞬時に自動計算できるWebアプリです。入力値に応じてボアやストロークの値を逆算する機能も搭載しており、実測値や仕様書の不足を補うのに便利です。また、排気量を基にエンジン構成を検討するシーンにも役立ちます。スマートフォンにも対応しており、出先でも手軽に利用可能です。エンジン設計やカスタム、メンテナンス作業など、あらゆる用途に対応した実用的な無料ツールです。

ボアとストローク、気筒数をもとにエンジンの排気量を自動計算します。逆に排気量からボアやストロークの値を求めることも可能。スマホ対応の無料Webツールです。

Engine displacement input

シリンダー・ピストン モデル図
R
L
1

排気量計算ツールの使い方

  1. ボア(mm)、ストローク(mm)、排気量(cc)のうち2つを入力します。
  2. 「気筒数」はドロップダウンから選択してください(デフォルトは1)。
  3. 残り1つの項目の「計算」ボタンを押すと、自動で値が計算されます。
  4. どの順番でも計算可能です(例:排気量からボアを求めるなど)。
  5. いずれかの入力値が 0 または未入力の場合、エラーメッセージが表示されます。

エンジン排気量とは?

エンジン排気量(エンジン容量、エンジンサイズとも呼ばれます)とは、エンジンが1サイクルで動かす空気と燃料の合計容積のことです。一般的にcc(立方センチメートル)、リットル、またはキュービックインチで表されます。

排気量は、ボア(シリンダーの直径)、ストローク(ピストンの移動距離)、気筒数から計算されます。基本の計算式は「排気量 = π × (ボア ÷ 2)^2 × ストローク × 気筒数」です。

  • D [cc] : 排気量 (cc)
  • R [mm] : ボア径 (mm)
  • L [mm] : ストローク長 (mm)
  • n : 気筒数

例えば、ボアが75mm、ストロークが90mm、4気筒のエンジンなら、排気量は約1,590ccとなります。

排気量が大きいほど一般的にパワーも大きくなりますが、燃焼効率やエンジンチューニングなど設計の違いによって性能は大きく変わります。

まとめると、エンジン排気量はエンジンの大きさや性能を比較するための重要な指標です。

排気量アップでパワーアップするのはなぜ?

排気量が大きくなると、エンジンが一度に吸い込める空気の量が増えます。空気が増えると、それに見合うだけの燃料も追加できるため、燃焼のエネルギー量が増し、出力の向上につながります。

たとえば、同じ構造のエンジンであっても排気量が大きい方が1回の燃焼で得られるエネルギーが大きくなるため、トルクとパワーの向上が期待できます。

ただし、空気と燃料は適切な比率で混合する必要があるため、排気量アップ後にはキャブレターやインジェクターの調整が必要になります。

また、排気量が大きければ必ず速くなるというわけではなく、重量や燃費、エンジンの回転特性なども総合的に影響します。

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